日銀緩和期待が強まる
【本日のトレードポイント】
-ドル円は依然レンジ内推移-
昨日のドル円は前日とほぼ変わらず、107.35円~108.00円での推移となりました。NY時間に、「日銀が来週の金融政策決定会合で追加緩和を実施し、国債購入額の上限撤廃やコマーシャルペーパー・社債の購入上限額を倍増する」との観測記事が出たことを受けて、ドル円は107.40付近から108円ちょうど付近まで急騰したものの、更に上値を伸ばす展開とはなりませんでした。また、米ギリアド社のレムデシビルの初回試験が失敗したことや、EU首脳会議で各国の足並みが揃わないことが嫌気され、クロス円を中心にやや円買いが進行する場面も見られました。
-日銀の追加緩和観測や原油相場がカギ-
本日は国内消費者物価指数(CPI)や英小売売上高、独IFO企業景況感指数、米耐久財受注が注目されます。来週の金融政策決定会合を前に追加緩和観測が強まっており、これを受けた東京市場の動きが注目されます。昨日はNY時間に観測記事が出たため、これを受けた本邦投資家の動きも気になるところです。またコロナウイルス感染拡大による需要落ち込みに対応するための原油の協調減産が期待されており、原油先物価格もやや回復基調にあります。原油価格の影響を受けやすいカナダドルやノルウェークローネはやや下げ渋りを見せており、下値を拾うチャンスを探りたいです。