リスクオフのドル買い?ドル円は下げ渋り
【本日のトレードポイント】
-ドル円は107円前半では下げ渋る-
昨日NY時間に「トランプ大統領は新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業向け追加支援について議会と暫定合意した」と一部で報じられたものの市場の反応は限定的となり、NYダウ平均株価は前日比631ドル安となりました。また、WTI原油先物(6月限)は軟調な地合いが継続しており、前日比-13.93ドル安の1バレル6.50ドルまで一時下落しました。為替市場では産油国通貨が下落した一方で、ドル円は107円前半の水準では下げ渋りを見せ、リスクオフのドル買いと見られる動きからクローズにかけて107.75円付近まで値を戻す展開となりました。
-個別材料は消費者物価指数-
本日は英・加消費者物価指数(CPI)やトルコ中銀政策金利発表が注目されます。英国とカナダの消費者物価指数はコロナウイルス感染拡大後のインフレ指標ということもあり、注目度が高いです。英消費者物価指数は前月比横ばい、加消費者物価指数は前月比-0.4%が見込まれており、市場予想を上回る結果となるかが焦点となります。弱い結果となった場合は当該国の通貨が売られやすい展開が予想されます。
-原油相場は大荒れの様相-
WTI原油先物(6月限)は前日の5月限暴落の流れを引き継ぐ形で軟調な地合いが続いています。商品市場のボラティリティーが全般的に上昇しており、本日も主要国株価の動向に加えて原油相場が材料視されそうです。原油価格の下落は産油国通貨のカナダドルやノルウェークローネ、メキシコペソの上値を抑える要因となりますが、やや行き過ぎ感もあるため下値を拾うチャンスもありそうです。