止まらないドル高。111円が見えてきた。
【本日のトレードポイント】
昨日はドル円は111円間近の110.95円まで到達し、先々週からの下げを全て取り戻した形となりました。この異常ともいえるドル高の背景には昨日に引き続き猛烈なドルに対する需要の強さがあります。昨日までの各国の量的緩和政策に加え、昨日はアメリカが9ヵ国とドル・スワップラインを締結するなど、市場の動きに対して対応しています。111円の節目はかなり強力なレジスタンスとして機能しており、111円付近での攻防戦が予想されます。他方、テクニカルが全般的に機能し辛い地合いでもあるため、ヘッドラインへの警戒も怠らないようにしたいです。
昨日、イギリスの中央銀行イングランド銀行が0.15%の緊急利下げを行い、政策金利を0.1%としたことや量的緩和策の再開、債券購入プログラムの拡大など大胆な緩和政策を打ち出しました。ポンド円はポンド買いが強まり125円台から129円台半ばまで上昇しました。ただ、イギリスにおいてもコロナの感染者と死亡者数は増加の一途をたどっており、経済や金融センターへの悪影響からいつポンド安に振れてもおかしくないとみてます。