消費者物価指数がカギか
【本日のトレードポイント】
本日は英・加消費者物価指数(CPI)やトルコ中銀政策金利発表、FOMC議事要旨公表に注目が集まります。昨日発表された英1月失業率は3.4%となりほぼ横ばいとなりましたが、週平均賃金が低下したことを嫌気する形でポンド円は発表直後に下落しました。3月より始まる英国とEUの通商協議を巡り、先行きの不透明感が強いことからBOE(イングランド銀行)が今後利下げに踏み切るのではないかとの観測がくすぶっています。今のところ中銀のスタンスは様子見ですが、ネガティブな英指標にはポンドが敏感に反応しそうです。英消費者物価指数は事前予想で前月比-0.4%となっており、指標悪化はポンド売りを強めそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、FRBの利下げ観測が徐々に強まっています。米金利先物市場を元に算出されるCME-FedWatch Toolでは7月までの利下げ予想が60%を超えており、市場が今年の利下げを徐々に織り込みつつあることがわかります。本日公表されるFOMC議事要旨ではドルの値動きは限られそうですが、米財務省短期証券(Tビル)購入終了時期や利下げを巡る思惑から相場の方向感が出てくる可能性には注意したいです。