新型コロナウイルスの中国市場の影響は
【本日のトレードポイント】
週末の為替市場は米雇用統計が発表され非農業部門雇用者数変化が予想を上回ったものの、失業率と平均賃金が悪化したことを受けて、NYダウが4日間続伸していたこともあり、週末を前にしてクロス円全般で利益確定の売りに押されました。
今週は2月14日(金)から米中貿易協議の「第1段階」合意が発効されますが、中国側が新型コロナウイルスの影響から米農産物の購入を一旦延期することが一部で報道されています。米国側も自然災害や他の予見不可能な事象が発生した場合、相談に応じることになっていますが、それを見込んだ一部の買い方が一旦リスク回避から売りに転じる可能性も考えられ弱気のバイアスが掛かりそうです。また、本日は日本時間10時30分に中国の1月消費者物価指数(CPI)が発表されます。新型コロナウイルスが市場にどのような悪影響を及ぼすか不透明な部分が残っており、予想を大きく下回った場合にはリスクオフの展開になるため、下値の動きに注意したいです。また、NY市場では主要な経済指標の発表はないため、株価動向によるリスク許容度の変化を見極めて取引に臨みたいです。