本日は米雇用統計と豪議会証言に注目
【本日のトレードポイント】
本日は東京時間にロウRBA総裁の半期に一度の議会証言とRBA四半期金融政策報告が行われます。ロウRBA総裁は新型コロナウイルスと森林火災が「国内の成長率を一時的に押し下げる」との認識を示しており、短期的な景気見通しの鈍化は避けられないとしています。ただ、20年21年の成長率見通しは変更しておらず、強気の姿勢がうかがえます。今回の議会証言でも同様の見解を示すものとみられサプライズはないとみていますが、成長率見通しを引き下げた場合は利下げが意識され豪ドル売りが強まります。
NYタイムでは米雇用統計が予定されています。直近の米雇用統計は金利先行きに変化が見られないことから、材料視されにくく反応も限定的でした。ただ、今回は新型コロナウイルスへの懸念から一時的にリスク回避に大きく振れていましたが、治療薬に関する報道や中国の景気刺激策への期待から投資家のリスク回避姿勢が大きく改善しています。また、今週水曜日に発表されたADP雇用統計の好結果や前日のNYダウが過去最高値を更新するなか、為替市場はドル高円安が継続しており、米雇用統計への市場の期待も高まっています。今回の結果が市場予想を上回ってくれば、株高からドル円は年初来高値の110.28円を試す展開になるとみています。