円が買われやすい地合い継続か
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円はコロナウイルス拡大が意識されたことで東京時間からじり安に推移、米国で人から人への感染が確認されたことでリスクオフムードが強まり、108.60円付近まで下値を広げました。WHOは未明の会見でコロナウイルスについて「緊急事態」を宣言しました。一方、英中銀は政策金利を0.75%に据置くことを7対2で決定、事前に利下げ主張が増えるとの観測があったことからポンド円は141.80円から142.80円付近まで急騰しました。
本日は中国製造業PMIや仏消費者物価指数(速報値)、ユーロ圏GDP(速報値)、カナダGDP、米個人消費支出(PCEデフレーター)に注目が集まります。中国製造業PMIは事前予想が景況判断の節目となる50.0ポイントとなっており、下回る場合は中国経済の減速が意識されそうです。FTSE中国A50先物指数はコロナウイルスの拡大を受けて下落が続いており、下値を広げる場面では円が買われやすい展開となりそうです。米個人消費支出(PCEデフレーター)はFRBが最も重視している物価指標と言われており、発表結果がNY時間のドル円相場の行方を左右しそうです。事前予想はPCEデフレーター、PCEコア・デフレーター共に前年同月比+1.6%となっており、前回に引き続き堅調な数字となるのか注目したいです。