FOMCは金利据置き見込み、会見で鋭い質問が飛ぶか
【本日のトレードポイント】
昨日の為替市場はコロナウイルス拡大懸念の広がりを受けてドル円が一時108.75付近まで下落しました。ただ、その後は好調な米指標結果を背景に株高が進行、ドル円はNY時間に109円台を回復しました。
本日は豪第4四半期消費者物価指数(CPI)やFOMC政策金利、パウエル議長の定例記者会見に注目が集まります。今回のFOMCでは政策金利の据え置きが見込まれており、パウエル議長の発言や金融政策の調整が実施されるのかが焦点です。FRBが昨年10月から実施している月額600億ドル相当の米財務省短期証券(Tビル)の購入(いわゆるステルスQE)を巡って、市場参加者は今年4月~6月までとされている終了時期を見極めたいムードが強いです。実際、米財務省短期証券の購入開始後に米国株価は上昇しており、会見でパウエル議長には鋭い質問が投げかけられると予想されます。終了時期を巡る思惑で相場が大きく値動きする可能性もありそうです。また、超過準備の付利金利(IOER)が5bps引き上げられるとの見方も出ており、政策の微調整にも市場の関心が集まります。