中東情勢はこのまま収束か
【本日のトレードポイント】
イランは8日未明にソレイマニ司令官殺害に対する報復として米軍施設へのミサイルを発射しました。報道が伝わった直後にドル円はリスク回避から108.50円から107.70円付近まで急落しましたが、死傷者がなかったことが明らかになると徐々に戻す展開になりました。米国の報復が意識されるなか、トランプ大統領が声明で「イランにさらなる制裁を課す」「米国は軍事衝突を望んでいない」との見解が伝わると、ドル円は大きく戻し109.24円まで反発しました。イランの報復は米軍側の死傷者が出なかったことで経済制裁に留めて今回の一件の幕引きを図りたいとの双方の意図が見え隠れしているように感じます。トランプ大統領が「イランはこれ以上動いていないようだ」とも発言しており、イランがこれ以上踏み出してこなければ、収束するとみられます。リスク回避が後退し反発から利食いの展開になると考えられ、上昇局面では売り場を探してみたいです。