今夜のFOMCは来年の金利見通しに注目
【本日のトレードポイント】
本日は米消費者物価指数とFOMC、パウエルFRB議長の会見が予定されています。今夜の米消費者物価指数はFOMCを控えており予想が大きく外れない限りは動意に欠きそうです。一方で、FOMCの金融政策は据え置きが確実視されています。先週の米雇用統計が予想を大幅に上回る結果だったことからも、利下げの根拠が見当たらなくなり、マーケットの関心は来年の金利見通しに移っています。現在、市場では来年1回利下げを予想しているものの、当局者の金利見通しを示す「ドットプロット」では前回発表された9月時点で来年の金利見通しの中心値は追加利下げなしでした。ただ、委員の見通しは分かれており、中心値が利下げに傾くようであれば、米長期金利の低下からドル売りが強まる場面が考えられます。また、FOMC後のパウエルFRB議長の会見にも注目です。議長の発言によって、利下げの思惑が働くようであれば「ドットプロット」と同様にみられドル売りの展開になるため警戒しておきたいです。その他では、15日の米対中関税発動をまえに昨夜、中止報道がされリスク選好が高まりました。その後にクドロー米大統領国家経済会議(NEC)委員長が報道を否定するなど、相変わらず報道から否定の構図になっており、慎重な取引姿勢が求められそうです。