リスクオンとリスクオフの狭間で
【本日のトレードポイント】
昨日の発表された米ADP全国雇用者数ならびにISM非製造業景況指数の結果はともに市場予想を下回る結果となりました。しかし、市場の反応は一時的に下げに転じたものの時間を置かずプラスに転じました。
本日は重要イベントこそないものの昨日までに引き続き米中通商問題のヘッドラインに振らされるヘッドライン相場となるでしょう。一昨日はトランプ米大統領ら米側の発言により一気にリスクオフが加速し、そのままリスクオフ相場となるかと思われました。しかし昨日、中国側の目立った反応がなかったことに加え、米政府当局者により15日の関税発動前の"フェーズ"合意が可能との見解が示されると再びリスクオンへ。ドル安円買いに歯止めがかけられる形となりました。米債利回り上昇がブレーキとなり大幅な相場転換はありませんでしたが、ドル円では108円台を耐えることが出来ました。
一方で、昨日の指標が不調な結果だったことも留意すべきで明日の雇用統計を見据えた慎重なポジショニングも求められそうです。