米中貿易の合意遠のく
【本日のトレードポイント】
本日はECB理事会議事要旨公表、南ア政策金利、新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数、米景気先行指数が予定されています。米景気先行指数の予想が-0.2%と3か月連続のマイナスになりそうです。米中貿易の見通しが悪化するなか、景気指数の悪化は市場参加者に嫌気されるため予想の下振れには警戒したいです。経済指標以外では米中貿易協議に注目です。昨日、米上院で香港人権法案が可決しました。また予想されていた通り、中国外務省は「断固としてこの行動に反対する」と強い非難声明を出したほか、仮に法案が正式に成立すればアメリカに対し報復措置を採るとしました。中国側の態度が硬化するなか、年内の米中貿易協議の第一段階の合意は行われない可能性が報じられドル円が101.41円まで下落するなど報道に過敏に反応しています。ただ、反応は鋭いものの、ドル円のレンジをブレイクするまでには至っていないため、合意か決裂か判明するまではレンジ内での動きになると予想し、上昇局面では売り場を探し、下落局面では押し目を拾っていく取引戦略が有効かもしれません。