米中貿易の合意は暗礁に乗り上げるか
【本日のトレードポイント】
本日はカナダ消費者物価指数とFOMC議事録公表が控えています。FOMC議事録は10月の利下げに対して委員の発言内容の確認です。現在の発言内容とスタンスに相違がなければ、手掛かりになりにくい指標となるため、注目は米中貿易の行方です。18日報道で中国政府が通商合意に悲観的との見出しが躍りました。そして、昨日トランプ大統領は「中国は取引に応じるしかなくなる」「米国が中国と合意できなければ、関税をさらに上げるだろう」と発言し12月の追加関税を示唆するなど、進展がみられないなか中国政府への圧力を高めています。また、中国の香港デモに関しても米国議会で香港人権法案が提出されるなど、中国政府側が不満を抱くことが容易に考えられます。そういった背景のなか徐々に米中貿易協議への警戒感が高まってきており、リスクオフの意識を強めておきたいです。本日もヘッドラインや要人発言などの空中戦になるとみられ、突発的な動きに注意したいです。