FXレポート

米中貿易協議とブレグジットを注目

【本日のトレードポイント】
 本日は主な経済指標の予定がないため、米中貿易協議とブレグジットに注目したいです。先週、米中貿易協議は「第1段階」の部分合意に向けた米中通商協議が難航しているとの報道が伝わりドル円は大きく下落したものの、週末にクドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「中国との貿易協議は合意に近づいている」との見解を示したほか、ロス米商務長官も「米中はほぼ確実に合意するだろう」と報道を否定する形の発言をしたことで大きく反発しました。本日も要人発言やヘッドラインに振れる展開になると予想されますが、マーケットは報道の方向通りに反応しているため、なにかしら動きがあったら素直についていくのがいいかもしれません。

 ブレグジットは12月12日の英総選挙はジョンソン首相が率いる保守党が過半数を獲得するとの見方が強まっています。11日、ブレグジット党のファラージュ党首が保守党が前回選挙で勝利した317の選挙区に候補者を擁立しない方針を示したことで大きくポンド買いに振れました。また、ファラージュ党首は親EU派によるブレグジット撤回を狙った2回目の国民投票を阻止するため、離脱派の共闘を呼びかけています。もっとも、現在の保守党とブレグジット党の議席を合わせても過半数に満たないため、選挙までに支持率を伸ばす必要があります。そのため、まだ楽観視することはできず、報道によっては大きく売りにさらされる可能性も考えられるため、買い一辺倒は注意したい局面です。

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