FXレポート

米経済の先行きに一抹の不安

【本日のトレードポイント】
 本日は米小売売上高と米鉱工業生産が予定されており、小売売上高に注目したいです。前回が予想に反して7カ月ぶりの前月比-0.3%と予想の+0.3%からかなり弱い結果となり個人消費の鈍化を印象付けました。今回も予想を下回った場合、米景気への先行き不安から利下げが意識されるため、注意したい指標です。

 経済指標以外では米中貿易の行方に注目が集まりそうです。昨夜、一部報道で米中貿易の協議が難航していると報じられドル円は108.24円まで大きく下落しました。知的財産条項や農産物の購入、関税など互いに譲れない課題が多く特に関税に関して中国側は一部撤回が不可欠としており、トランプ大統領が期待している合意の可能性が揺らいでいます。仮に交渉決裂になれば、トランプ大統領は関税の引き上げを示唆しているため、進展があるまで大きなポジションを取らずに様子をみるのもいいかもしれません。一方、メキシコが3会合連続で政策金利を0.25%引き下げ7.5%に決めました。米国が金融緩和に踏み切っているなか、メキシコも経済成長が停滞していることから一部のメンバーからは0.5%引き下げの声も上がりました。ただ、メキシコ経済の先行きに不安が広がるなか、米フォックスニュースがUSMCA協定案まとまる可能性が高まると報じました。記事では米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)案が今後数日以内に米議会に提出され協定案がまとまるのではないかとされペロシ下院議長も同様な考えを示しており、報道されたととおりに合意に向けて動きだせば取り巻く景気不安を一蹴し、メキシコペソ買いの圧力が高まるとみてます。

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