FXレポート

リスク選好は小休止

【本日のトレードポイント】
 昨日のトランプ大統領のエコノミッククラブでの講演は前回のトランプラリーの再来となるような発言はなく、株高の宣伝といつものFRB批判となりました。また、中国に関しても「中国との貿易合意は近く実現する可能性」と先行き不透明感が残る発言で終えました。マーケットは米中貿易の進展期待を背景としたリスク選好の動きも一旦小休止となり、再び材料待ちの展開になりそうです。

 本日はニュージーランドのRBNZ政策金利、米英消費者物価指数とパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。RBNZ政策金利は失業率の悪化や2年インフレ予測の引き下げを受けて、0.25%の利下げが見込まれています。発表後に総裁会見も予定されており、今後の金利動向について、さらなる利下げや追加緩和に言及するかがポイントになりそうです。米消費者物価指数は金利動向の思惑が働きやすく予想値から大きく外れた場合に備えておきたいです。上振れすれば金利上昇が意識されやすく、下振れすれば利下げが意識されるため、それぞれのシナリオをもってのぞみたいです。パウエルFRB議長の議会証言は今日と明日予定されています。10月に利下げを実施して急に政策スタンスを変えるとも考えにくく、今の金融政策が適切であるとの内容になるとみられ値動きは限定されそうです。

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