米中協議の混迷、英選挙戦が本格始動
【本日のトレードポイント】
本日は、先行き不透明感が高まっている米中協議と英政局の行方に注目が集まります。
米中協議は、11月中旬を目指すとしていた部分合意署名が延期される可能性があるとの報道から市場の警戒感が高まっています。部分合意をめぐって、米国は中国の輸入拡大を要求し、一方で中国は追加関税の撤回を条件としており、依然として交渉は難航していると見られます。
英政局については、英国議会下院が6日未明に解散し、12月12日を投開票とする総選挙に向けて選挙期間が正式に開始されました。公約の10月末の離脱を果たせなかったジョンソン政権は、総選挙で単独過半数を得て来年1月末までにEU離脱の実現を目指しており、激しい選挙戦となることが予想されます。6日の最新世論調査では与党保守党のリード縮小が示されたことを受けてポンドは下落しました。関連ヘッドラインに振り回される展開が継続しそうです。
また、本日は豪9月貿易収支と英BOE政策金利の発表が予定されています。
豪貿易収支は、6月をピークに下落基調となっており、どこで下げ止まるかが一つのポイントとなります。
英BOE政策金利は据え置きとなる見込みで、サプライズはほぼ無い公算が高く、ポンドに関してはやはり英政局に注目が集まりそうです。