米中の合意署名をめぐる駆け引きに注目
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は、東京時間に英紙フィナンシャル・タイムズによる「米国が対中制裁関税第4弾の一部撤廃を検討している」との報道から買いが先行、欧州勢の参入後もリスク・オンの流れは継続し、下値を切り上げる展開となりました。NY時間では米10月ISM非製造業指数の予想を上回る結果を受けて108.83円から109.06円まで急騰する場面も見られ、高値圏を維持しました。
本日は、米中貿易協議の関連ヘッドラインに注目です。
米中が10月中旬に暫定合意した貿易交渉「第1段階」の署名について、トランプ米政権は今月中旬ごろの署名を目指すとしており、米中貿易問題の進展期待の高まりからリスク・オン機運が盛り上がっています。ただし、中国は合意署名の前に、米国側に一部関税の撤廃および引き下げを求めていることからも、米中首脳会談での署名実現に向けて両国のせめぎ合いが激化しているとも見られ、梯子が外される可能性には要警戒です。