手掛かり材料を模索しながら
【本日のトレードポイント】
先週金曜日発表された中国7-9月期GDPが前年同期比+6.0と低い伸びとなったことを受けて上海株が軟調に推移、アジア時間のドル円は上値の重い展開となりました。欧州時間に入るとマクロン仏大統領が「英議会が離脱案を否決した場合、離脱延期を認めるべきではない」と発言したことや米国株が軟調に推移したことから、ドル円はクローズにかけて108円40銭台前半までじり安に推移しました。一方のポンド円はヘッドラインに振られながらも、週末の英議会での採決が僅差で可決されるとの期待感から140円40銭付近までじり高に推移しました。
本日のポンド相場は週末の英議会での採決結果を消化しながらの展開となります。主要な経済指標の発表は予定されておらず、ドル円をはじめとした主要通貨は要人発言や主要国株価、米長期金利を手掛かり材料にしながら方向感を模索する展開となりそうです。
米中貿易協議を巡っては先週米下院で「香港人権・民主主義法案」が可決されたことで両国摩擦が次第に強まっており、米中通商部分合意が破棄されることへの警戒感が広がっている点に注意したいです。米国株は金曜日は軟調に推移したものの高値圏であることから、トランプ大統領の突発的な発言が飛び出す可能性も想定したいです。