英・EUブレグジット合意も英議会が波乱含みか
【本日のトレードポイント】
昨日は英国とEUが新離脱協定案で合意に至ったことから、一定の安心感からポンドが買われる展開となり、ポンド円は一時141.49円付近まで急騰しました。ただその後、北アイルランド民主統一党(DUP)が合意に至った新離脱協定案を支持しない方針を表明したことから、ポンド円は一時139円割れ水準まで売られ、荒い値動きとなりました。一方、ドル円はフィラデルフィア連銀景況指数が予想を下回ったことで一定の売りは出たものの、108円半ばでは下げ渋りを見せ、108円半ばから後半での推移となりました。
本日はブレグジット関連のヘッドラインや中国四半期GDPに注目が集まります。特に英国のEU離脱に関してはEUと英国が新離脱案の合意に至ったものの、19日(土)に行われる予定の下院での特別審議の採決を巡って、現時点で北アイルランド民主統一党が不支持を表明していることから、先行きは依然として不透明です。ジョンソン英首相は北アイルランド民主統一党や野党・労働党議員の賛成を呼びかける見通しですが、労働党幹部の話として造反議員は10人に満たないとの情報もあり、議会承認のハードルは非常に高いと言えます。特別審議は週末に行われる見通しであることから、ポンド系通貨ペアのポジション持越しは十分注意したいです。