ブレグジット、EU首脳会議での承認期待が強い
【本日のトレードポイント】
昨日は米小売売上高が前月比-0.3%と事前予想を下回る結果になったことを受けて、ドル円が一時108.54円付近まで下押ししました。ただ、次回FOMCでの利下げ観測の強まりから米国株が下げ渋りを見せたことでドル円は値を戻す展開となり、終始108円後半での推移となりました。一方、ポンド円はブレグジットを巡るヘッドラインに振られながらも合意期待が先行する形となり、5月下旬以来となる140円ちょうど付近まで一時上昇しました。
本日はEU首脳会議やフィラデルフィア連銀景況指数のほか、各国経済指標に注目が集まります。ブレグジットを巡ってはドイツやフランスからもポジティブなヘッドラインがみられ、市場では本日から2日間の予定で開催されるEU首脳会議での合意承認への期待が高まっています。仮に承認が得られなかった場合は離脱期限を再延期するとみられ、EU首脳会議での動向を巡りポンド相場は荒い値動きとなりそうです。一方、米国では9月小売売上高の結果を受けて、次回FOMCでの利下げがほぼ織り込まれたことから株価は下げ渋る展開となりました。昨日のドル円は弱い指標結果にも反応は限定的となり、狭い値幅での推移となったことから、しばらくは米指標や米中協議、EU首脳会議の動向などを手掛かりにしながら方向感を探る展開となりそうです。