FXレポート

ブレグジット合意期待が高まるが...

【本日のトレードポイント】
 昨日は欧州時間に中国が米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めているとの報道から、円が一時買われる場面がありました。しかし、NY時間に英国のEU離脱期限を月末に控えて、新たな離脱案での合意に向けた交渉が進展しているとの観測からポンド買い優勢の展開となり、ポンド円は一時139.31円付近まで上昇しました。株式市場でもリスクオンムードが強まり、ドル円やクロス円でも円は全般的に売られる展開となりました。
 本日は米小売売上高や米地区連銀経済報告、ブレグジットを巡るヘッドラインに注目が集まります。CMEのFedwatchが示す次回FOMCでの政策金利に対する市場の期待度は、0.25%引き下げが約74%、据え置きが約26%となっています。10月30日のFOMCまでに発表される米国の重要指標は少なく、米小売売上高の注目度は高いと言えます。事前予想では前月比+0.3%が見込まれており、好調な結果から個人消費の強さが示されれば、10月の利下げ観測が弱まりそうです。
 足元ではブレグジット合意への期待が急速に強まっています。昨日はEU高官の発言として合意をけん制する内容が伝わったもの、期待感が先行している印象の強い相場となりました。EUサミットを控え、市場では期限内の合意が可能との見方がポンド買いを強めており、本日行われる英首相と1922委員会の話し合いや英内閣での会合はポンド相場の大きなカギとなりそうです。ただ合意への課題は依然として多く、ポンド円が今年5月以来の高値水準まで上昇している状況であることから、期待感が後退した場合の反動には警戒したいです。

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