FXレポート

パウエルFRB議長発言とFOMC議事録公表

【本日のトレードポイント】
 昨日のドル円は、東京時間に107.44円の日通し高値を付けた後、ロンドン時間に中国外務省報道官が米国による中国企業の禁輸措置は「内政干渉」であるとし、報復について「乞うご期待」と発言したことが報じられると米中対立懸念の再燃から一時106.81円まで下落しました。また、NY時間には「米政府はウイグル人弾圧に関与した中国当局者へのビザ発行を停止する」との報道により、107.2円から一時106.89円まで急落する場面も見られました。 
 本日はパウエルFRB議長発言とFOMC議事録公表に注目です。
 パウエルFRB議長発言については、これまで米国経済について「リスクはあるが良好な状態」との見方を示していたスタンスが維持されるかどうか、今後の政策見通しがポイントとなります。昨日の講演では「中長期的に準備供給を拡大する措置を近く発表する」「政策は事前に決められたコースではなく適宜変更される」「会合ごとに見通しとリスクを評価する」などの見解を示し、また「準備供給拡大と量的緩和(QE)を混同しないように。これは技術的な問題」とも指摘しており、これを受けて米10年債利回りは下げ幅を縮小しました。パウエルFRB議長発言後にはFOMC議事録公表が予定されており、こちらも内容次第では月末に控えるFOMCの利下げ観測が動く可能性があるため、注視したいです。

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