FXレポート

注目の米中経済指標

【本日のトレードポイント】
 昨日のドル円は東京~ロンドン時間は106円台後半でのもみ合いが続いたものの、NY時間に「中国商務省は米国と一部合意する準備がある」と米中協議進展を示唆する一部報道を受けて一時107.46円まで急伸するなど、ヘッドラインでマーケットが鋭く反応しました。
 本日は中国の財新サービス業PMIと米生産者物価指数(PPI)に注目です。
 中国の財新サービス業PMIについては、前回発表された8月分は52.1と7月分(51.6)から上昇し、5月以来3カ月ぶりの高水準となりました。米中貿易摩擦を背景とした製造業の低迷が長引くなか、雇用部門の伸び加速が中国経済回復の下支えとなっていることからも、9月分の発表に注目が集まります。予想を上回れば人民元にとっては買い材料となります。
 米生産者物価指数(PPI)は、米国のインフレ動向を測る指標として消費者物価指数(CPI)とともに注目されます。8月分は前年比+1.8%、前月比+0.1%と市場予想を上回ったものの、伸び率は去年をピークとし鈍化傾向にあるとの見方もあり、要注目です。生産者物価指数が上昇すればドル高要因となります。逆に予想を下回れば、インフレの抑制が示唆され、追加利下げの論拠を強める可能性も考えられます。
 また、中東では米軍のシリア撤退を受けて、トルコが治安維持のためクルド人勢力排除に向けて軍を進めており、本格交戦になれば中東の地政学リスクが再燃する恐れがあり動向を注視したいです。

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