日米合意の行方は
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は、東京市場は休場のなか、動意に乏しい展開となり、107.70円付近での小動きに留まりました。ロンドン時間に発表された仏・独・欧の製造業・サービス業PMI(速報値)の悪化を受けてクロス円が軟調に推移したことから、ドル円は107.31円付近まで連れ安となりました。その後はやや回復するも、107.53円付近では上値が重く押し戻される展開となり、107.40円から107.50円での推移となりました。なお、ロンドン時間に日米首脳会談で予定されていた貿易協定の署名が先送りになることが報じられたほか、NY時間には日米貿易交渉の合意が遅れるとの観測報道もあり、日米合意を巡り情報が錯綜しました。
本日は独IFO景況指数とロウRBA総裁発言に注目が集まります。昨日発表された仏・独・欧の製造業・サービス業PMI(速報値)が予想を下回ったことで市場の欧州景気悪化懸念が高まっており、これに続いて独IFO景況指数も低調な結果となれば、ユーロはさらに下値を模索する可能性もありそうです。またロウRBA総裁発言については、10月利下げへの動向が注目点となります。先週、豪州系銀行が出した利下げ見通しによると従来11月と2月としていた予想を10月と12月に前倒し、これを受けて豪ドルが売られる場面がありました。来月1日に開催されるRBA政策金利発表に向けてロウ総裁のスタンスには注目が集まっており、仮に10月利下げに前向きな姿勢が見られれば、豪ドルはさらに下げ足を強めそうです。
昨日から日米貿易協定については情報が錯綜しているものの、25日の首脳会談での署名式は予定通り行われる見込みです。ただ、首脳会談前のトランプ大統領の発言やネガティブなヘッドラインには引き続き注意したいです。