FXレポート

ドラギ総裁発言や欧州・米国指標に注目!

【本日のトレードポイント】
 金曜日のドル円は東京時間に107円80銭付近まで下値を試すも抜けきれず、欧州勢参入後に108円付近まで一旦値を戻す展開となりました。ただNY時間に「米国を訪れている中国代表団は米モンタナ州の農家視察をキャンセルし、予定を早めて帰国する」と報じられると、米中貿易摩擦過熱を懸念して円買い優勢の展開となり、ドル円は107.53円付近まで安値を更新し、ほぼ安値付近でクローズしました。一方、欧州時間にアイルランド外相が「現時点では合意は近くはない」と発言したことで、英国の「合意なき離脱」への懸念が再び再燃したことから、ポンド円は135.70円の高値付近から134.10円まで終始売られる展開となり、こちらもほぼ安値水準でクローズしました。
 本日は東京市場が休場のため、欧州時間以降の材料に注目です。欧州時間には仏・独・ユーロ圏の製造業・サービス業PMI(速報値)やドラギECB総裁発言、NY時間には米製造業・サービス業PMI(速報値)が予定されます。12日にECB(欧州中銀)が追加緩和を実施し、市場では欧州の景気先行きが懸念されています。速報値の発表はマーケットへの影響も大きいため、発表時刻の荒い値動きに警戒したいです。また同様に、先週FRBが「リスクへの保険」として利下げしたことから、米国経済の先行きを占う上で重要な米製造業PMIにも注目したいです。
金曜日中国代表団が米農家視察をキャンセルしたことや、米大統領顧問が貿易戦争をエスカレートする選択肢があることを示唆したなど、徐々に米中間の摩擦が再び過熱しています。中国国慶節(建国記念日)を前に合意への期待が裏切られる結果となれば、マーケットは一気にリスクオフとなる恐れがあり、中国側の出方やトランプ大統領の発言には引き続き注意したいです。

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