日銀会合で追加緩和実施なるか
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円はFOMCを控えて東京市場~ロンドン市場では手控えムードが強く、昨日とほぼ変わらない15銭程度のレンジ内推移となりました。注目のFOMCではFRBが政策金利を0.25%引き下げ、FFレート誘導目標を1.75%-2.00%としました。今回示された経済・金利見通しではメンバーの予想中央値が年内~来年に利下げを見込んでいなかったことから追加緩和期待が後退、ドル円はクローズにかけて上値を伸ばす展開となり一時108.47円付近まで上昇しました。なお、FOMC後の記者会見でパウエル議長からサプライズ的な発言は特になく、以前と変わらず「政策方針は経済次第」というスタンスも維持しました。
本日は日銀政策決定会合や南ア中銀政策金利など注目度の高い指標が多く発表されます。日銀会合では現状の金融政策が維持される公算ですが、9月上旬に黒田総裁が追加緩和を示唆したことで徐々に緩和への期待度が高まっています。仮に政策変更があった場合でもフォワードガイダンス強化などに留まるとみられており、日銀会合終了が遅くなった場合は追加緩和への思惑から円売りが強まる可能性もありそうです。また日銀の今後の金融政策見通しを見極めたいことから、午後に行われる黒田総裁の会見にも注目したいです。
南ア中銀政策金利は利下げと据置きで見方が分かれているものの、据置きとの見方が強いです。南アフリカ経済は景気後退を避けたものの国内経済の成長見通しは依然として弱く、年内には中銀が利下げに動く可能性が高いです。今後の政策見通しを含め、声明文から何らかのヒントを探りたいです。