いよいよFOMC、土壇場で据置き予想が強まる
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円はFOMCを控えて動きづらい中、108円10銭~25銭でのもみ合い相場となりました。下値を試す場面では米長期金利が下支えとなった一方、上にも抜け切れない展開となりました。一方、ポンド円は堅調に推移しました。「離脱延期法」が承認されたことで、「合意なき離脱」への懸念が緩和されたことからポンドを買い戻す動きに繋がり、一時7月26日以来の高値135.42円付近まで上昇しました。
本日は米FOMC政策金利発表に特に注目が集まります。今会合でFRBは政策金利を0.25%引き下げる見通しです。足元、米中貿易摩擦が緩和したことにより0.5%の利下げ観測が後退した一方で、FRBが政策金利を据置くとの見通しが急速に強まっています。CMEの「Fedwatch」が示す政策金利に対する市場の期待度は、今会合で5割近くの確率で金利が据置かれるとしています。こうしたことから発表直後は荒れた値動きとなる可能性が高そうです。事前予想通り利下げとなった場合でも、年末・年始に向けた政策見通しで利下げ打ち止め感が出ればドル買いに繋がるとみられ、声明文やFOMC後に行われるパウエルFRB議長の記者会見からそのヒントを探りたいです。また前回同様、政策を受けてのトランプ大統領のツイートにも注意する必要がありそうです。