リスクオンにはなりきれない
【本日のトレードポイント】
昨日はニューヨーク時間にかけて各国要人発言や英議会に関する報道でドルやポンドを中心として値動きがありました。ただ先週に引き続き相場はリスクオンの様相を呈しています。
本日は中国消費者物価指数や英失業率の発表が予定されています。指標単体での注目度はそれほど高くないものの、貿易問題や欧州離脱問題などで揺れる両国の指標なだけに指標結果を受けて憶測による注文が集まる可能性はあります。
米中貿易問題や英の欧州離脱問題がそれぞれ、10月の米中協議再開、議会閉会による小休止などからひとまずは直近のリスクオフ要因としては意識され辛くなっています。もちろんトランプ砲や中国のWTO提訴に関する報道など引き続き警戒は必要です。
前述のリスクオフ要因が後退する中で香港デモと日韓関係などのリスクオフ要因は依然として解決の兆しを見せていません。
香港デモは香港行政長官が「逃亡犯条例改正案」を撤回しましたが抗議活動は続いています。明日から香港で行われる予定の「一帯一路 香港サミット2019」に向けて中国政府や米国などの第三国がどのような動きを見せるか要注目です。
日韓関係は現時点では国際的なリスクオフ要因としては認識されていませんが、改善の見込みが立っていない上に米国などの他国を巻き込んだ動きを見せている以上、国際的なリスクオフ要因とならないかヘッドラインに警戒が必要です。