不振が続く中国経済
【本日のトレードポイント】
先週金曜日のドル円は、米長期金利が上昇幅を縮小したことで売りが先行、8月米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が6年ぶりの大幅低下となったことで一時106.10円と日通し安値を付けた後、ユーロドル主導のドル買いにより一時106.42円まで反発、その後は106.20円台まで押し戻されました。また、ユーロドルは月末のロンドンフィキシングに絡んだユーロ売りを背景に2017年5月以来となる安値を更新しています。
本日は中国製造業PMIに注目です。中国製造業PMIは先月までに景気拡大と悪化の分かれ目となる50を3カ月連続で下回っており、ここで中国経済が一段と減速するとなれば、今月初頭に米国による対中関税第4弾を受けて人民元の対ドル為替レートが2008年以来11年ぶりに1ドル=7元台に下落したように、さらなる元安が容認される可能性もありますが、そうなれば米中通貨安競争のいっそうの激化は避けられません。中国人民銀行に対する金融緩和圧力は高まりつつあり、米中貿易協議が長期化するなか、今後中国当局によってどのような政策措置が取られるか要注目です。