要人発言に揺れ動く
【本日のトレードポイント】
昨日のドル円は目立った取引材料がないなか、じり安の展開となり106.20円付近まで下落しました。一方で、ユーロドルはNY時間にコンテ伊首相の辞意表明を受けて一時1.1065ドル付近まで下落するも、政局混迷が懸念される中で早期解散総選挙を回避したとの見方もあり、3時前には1.107ドルと日通し高値を付けました。また、ジョンソン英首相は離脱協定案の「バックストップ条項」の撤回を要求したものの、これをEU側が拒否したことでポンドドルは一時1.2064ドル付近まで下落しました。ただその後、メルケル独首相が「バックストップに対する実務的な解決策について検討する」と発言したことで買い戻しが優勢となり、1.2179ドルまで大幅に反発しました。
本日は米7月中古住宅販売件数、FOMC議事録公表が予定されています。23日にジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を控えて動き難い展開が予想されますが、世界的な景気後退が懸念されるなか、経済指標の予想以上の悪化は動意付く材料になりそうです。FOMC議事録ではメンバーの現在のスタンスとの答え合わせとして内容を見極めたいです。