ビッグイベントを控えて
【本日のトレードポイント】
先週金曜日のドル円は東京時間~ロンドン時間にかけてじり高に推移し、一時106.49円まで上昇しました。この日発表された米住宅着工件数やミシガン大消費者信頼感指数(速報値)はいずれも事前予想を下回る結果となったものの、ドル円相場への影響は限定的となりました。その後、NY時間に入り一部ドイツ紙が「独政府は景気後退局面に入るようであれば均衡予算廃止も検討」と報じると、ユーロが買われる展開となり、ユーロドルは一時1.1106ドルまで上昇しました。
今週は21-22日に行われる閣僚級の日米通商協議や、22-23日に行われるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演が市場参加者が注目する大きな材料となります
本日は中国人民元対ドル基準値公表やユーロ圏消費者物価指数(改定値)に注目です。人民元対ドル基準値の公表は注目度が下がりつつあるものの、人民銀行が元安誘導を続けるようであれば市場のリスクセンチメントが弱まり、リスクオフの流れが予想されます。ユーロ圏消費者物価指数については改定値のため反応薄が予想されますが、欧州の景気減速にマーケットが反応しやすい地合いであるため下方修正には警戒したいです。