一旦は反転基調か
【本日のトレードポイント】
昨日は東京市場からロンドン市場にかけてリスク回避ムードが強かったものの、NY市場オープン直後に米国政府が「中国からの輸入品の一部に対する追加関税を12月15日まで延期」と発表したことから円が全面安の展開となりました。ドル円はショートカバーを巻き込みながら106円を一気に突破し、一時106.97まで上昇しました。トランプ大統領は電話協議での順調な交渉をアピールしており、リスクオフから一転リスクオンムードが強まる一日となりました。
本日は中国小売売上高や独4-6月期GDP(速報値)、英消費者物価指数に注目が集まります。足元の相場では中国関連指標の注目度が高まっており、小売売上高が好調な結果となればリスクオンに拍車がかかりそうです。昨日とは打って変わりリスクオンムードが強まり、クロス円は一旦の底入れ感が出ています。トランプ大統領が通商協議合意への可能性をアピールしており、円を積極的に買いづらいムードが意識されそうです。一方で独4-6月期GDPや英消費者物価指数については、ユーロ圏の経済指標は低調な結果が多いことから結果の下振れに警戒したいです。