引き続き人民元対ドル基準値に注目
【本日のトレードポイント】
先週金曜日は人民元対ドル基準値が7.0136元と前日に続き元安・ドル高方向に設定されたものの、市場予想よりは元安誘導しなかったことからドル円が買われる場面も見られました。ただ、欧州時間からNY時間にかけてはドル円がじり安に推移し、トランプ大統領が「FRBが1%利下げすることに期待」と発言すると一時105円30銭付近まで下落しました。
今週は9月の英議会再開に向けた動向や米国債の償還に伴う円買いに注意したいです。本日は重要度の高い経済指標の発表なく、東京市場休場のアジア時間は取引が限られそうです。ただ、人民元の対ドル基準値レートが日本時間10時15分に公表されることから、想定以上の元安誘導となった場合はリスク回避ムードが高まりそうです。米中両国の問題が貿易から通貨に変わりつつある中、中国側は人民元レートを徐々に元安誘導しています。トランプ大統領は通貨当局や中国に対する批判を強めており、市場を安心させる内容が出てくるまではボラティリティーの高い状況が続きそうです。