中国貿易収支に注目
【本日のトレードポイント】
昨日はアジア時間から欧州時間にかけては米中貿易問題へのリスク警戒感から円が買われる流れとなり、NY時間序盤でドル円は一時105円50銭まで下落しました。しかしその後は、米国株が回復して前日比プラス圏に浮上するなどしたことからショートカバーが入り、クローズにかけては値を戻す展開となりました。なお、RBNZ(NZ中銀)は政策金利を0.5%引き下げて1.00%としたことからNZドルは大きく売られ、一時67.57円まで下落しました。予想外の大幅な利下げとなったほか、今後の利下げについても含みを持たせた総裁の発言はNZドル安を大きく進行させる結果となりました。
本日は中国の貿易収支や人民元対ドル基準値レートに注目が集まります。中国貿易収支は先月発表の数字に比べて黒字額が縮小する見通しで、米中貿易問題の解決が困難であるなかで新たな火種にならないか警戒したいです。また、昨日の人民元対ドル基準値が6.9996元となり、節目の7.00に接近していることも市場参加者の注目を集めており、中国人民銀行が基準値を元安方向に設定する場合は通貨戦争への警戒感からリスク回避ムードが強まりそうです。引き続き米中両国の要人発言や株価動向からも目が離せない展開が続きそうです。