日銀利上げ観測さらに上昇 政府容認の構え
-前営業日サマリー‐
ドル円は155.24円でオープン。東京市場では、日銀会合に関して利上げの可能性が示され、日本政府も容認と一部報道が出たことで円高優勢の地合いとなり、ドル円も155円台に向けて下押しました。ロンドン市場でも東京時間の報道を受けた流れが継続。155円台の節目を割れると売りの勢いが加速しそのまま154台中盤を目指す展開となりました。NY市場では米長期金利の動きを眺めながらドル円も上昇。ただ、155円の節目では売買が拮抗し、方向感を決めきれないまま155.12円で取引を終えました。
-日銀利上げ観測さらに上昇 政府容認の構え-
本日のイベントは、加雇用統計、米PCEデフレーター、米ミシガン大消費者信頼感指数が予定されています。
日銀が18~19日に予定している金融政策決定会合で政策金利を0.75%へ引き上げる可能性が強まり、高市政権も日銀の利上げ判断を容認する構えだと昨日報じられました。先んじて開催予定のFOMCなどを受けた市場の動きを踏まえて判断する模様ですが、仮に利上げに踏み切れば今年1月以来、11カ月ぶりの利上げとなります。ただ、足元の為替を見ると円高への動きは限定的。155円の節目も強いサポート帯となっており、相場の方向感は決めきれてない印象です。
そんな中、本日は米国でいくつか注目度の高い経済指標が控えます。PCEデフレーターとミシガン大消費者信頼感指数ですが、どちらもFOMCを前に政策判断に用いられる重要なイベントです。まずは先んじて開催されるFOMCの展開を見極めるため、同指標の強弱に注目しておきたいです。