FXレポート

次期FRB候補 ハセット氏有力

-前営業日サマリー‐
 ドル円は155.46円でオープン。東京市場では、昨日に続き円安基調。材料に乏しい中でじりじりと155.80円付近まで上昇しました。続くロンドン市場も円安基調。ポンド円はOECDが英国の成長見通しに対し、増税と歳出削減による逆風を指摘したことにより一時205.70円付近まで値を下げました。NY市場では、ドル円はもみ合う展開となりましたが、ユーロ円はプーチン大統領の好戦的発言を受けて一時181円を割り込むも、売りが一巡すると反発し、再び181円台を回復する格好となりました。本日のドル円は155.86円で取引を終えました。

-時期FRB候補 ハセット氏有力-
 本日のイベントは豪第3四半期GDP、欧ラガルドECB総裁の発言、米ADP雇用統計、米ISM非製造業景況指数が予定されています。
 本日早朝、トランプ大統領が国家経済会議(NEC)のハセット委員長を最有力候補と見ていると報じられました。ハセット氏は20日の米テレビにて「自分が議長なら今すぐ利下げする」と述べ、12月FOMCでの追加利下げも支持する極めてハト派なスタンスを鮮明にしています。他候補はハセット氏のほか、利下げに前向きなウォラーFRB理事(ハト派)、インフレ重視のウォーシュ元理事(タカ派)とされ、全体としては現体制よりやや緩和寄りの顔ぶれとみられます。
 また、ウクライナ情勢についても新たなニュースがありました。プーチン大統領は「もし欧州が戦争を望むなら、我々は準備万端だ」と警告し、ウクライナ情勢の長期化と緊張の高止まりを示唆しました。一般的にリスクオフに傾く局面では、安全資産とされる円やスイスフランに資金が向かい、ドル円は円高方向に振れやすいとされるため、地政学ニュースのヘッドラインにも引き続き注意が必要です。

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