FOMCまで米指標の強弱に注目
-前営業日サマリー‐
ドル円は156.29円でオープン。東京市場では156円前半を中心に限定的な値動きとなりました。米感謝祭と週末に挟まれた一日ということもあり、東京時間からは様子見の姿勢が強まりました。ロンドン市場では、CMEデータセンターで障害が発生し、商品取引や為替マッチングシステム取引が停止しました。技術的な面からも流動性が細り、ドル円も小幅な振幅を繰り返す展開となりました。NY市場ではCMEの障害が復旧したことで相場には多少の安定感が戻りましたが、ブラックフライデーということもあり、動意は限定的でした。高値を切り下げる持ち合いを形成しながら徐々に値幅も縮小し、最終的には156.18円で取引を終えました。
-FOMCまで米指標の強弱に注目-
本日のイベントは、日植田日銀総裁発言、米ISM製造業景況指数が予定されています。
米利下げ観測が再燃していることもあり、ドル円の上値は重い展開が続いています。21日にウィリアムズNY連銀総裁が「近いうちに再度利下げを行う余地がある」と発言したことをきっかけに、市場ではそれまで織り込まれていなかった利下げの可能性が90%まで上昇しました。この間、ハト派として知られるハセットNEC委員長が次期FRB候補として有力であるという報道も、織り込みを加速させる要因となりました。今週は週初めにISM製造業景況指数、3日にADP雇用統計、5日にはミシガン大学消費者信頼感指数やPCEデフレーターの発表が予定されています。FOMCまで確認できるデータ数が少ないこともあり、これらの結果にはいつも以上に注目しておきたいところです。また、本日はNY勢も感謝祭明けで市場に戻ってくるため、NY市場での動きには注意が必要になりそうです。