日銀 追加利上げの可能性 本日もNY時間に注意
-前営業日サマリー‐
ドル円は156.41円でオープン。東京市場では、米感謝祭を前にしたポジション整理の動きがみられ、ドル売り・円買いが先行。ただ、野口日銀審議委員が利上げについて早すぎても遅すぎても問題とハトな発言をしたことで、円売りからドル円には買い戻しが入りました。ロンドン市場も買い戻しの流れが継続。ただ、勢いには欠けました。NY市場は感謝祭で休場。市場参加者の減少が流動性低下を招き、20銭~10銭程度の小幅なレンジに終始。156.27円で取引を終えました。
-日銀 追加利上げの可能性 本日もNY時間に注意-
本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、加GDPが予定されています。NY市場は昨日に引き続き休場で流動性の低下が懸念されます。
日銀の野口審議委員は27日に「目標達成が見通し期間後半(来年度後半から再来年度にかけて)なら金利調整も適切ペースで行われていくべきことになる」「政策調整のペース、早すぎても遅すぎても問題が生じる」と発言。昨日より前に発言していた小枝審議委員や増審議委員と比較するとややハトな見解を示しました。ただ、一時的な変動要因を除いた基調的な物価上昇率については「1%台の後半にあり、2%に徐々に接近している」との説明もしており、利上げ可能性には含みをもたせています。日銀は2024年3月にマイナス金利から脱したのち、同年の7月と今年1月に利上げを実施。トランプ政策の影響見極めを優先して据え置きを続けていますが、日銀内部では利上げを支持する声が目立ってきています。追加利上げへの可能性がどう変化していくのか、今後も情報を追いながら見極めていく必要がありそうです。