ベネズエラ情勢と原油・円相場への影響
-前営業日サマリー‐
ドル円は156.72円でオープン。東京市場のドル円は、年初の実質取引となる中で5・10日仲値に向けたドル買いが先行し、157円を上抜けて一時157.25円まで上昇しました。もっとも、仲値通過後は買いが一巡し、時間外米長期金利の低下も重なって上値は伸びず、欧州勢参入を前に157円を割り込む場面も見られました。ロンドン市場では、時間外米長期金利の低下を背景に売りが優勢となり、一時156.47円まで下落しました。もっとも、米長期金利が4.16%台で下げ止まると下値は限定され、156円台半ばでの推移となりました。NY市場では、12月の米ISM製造業景況指数が47.9と予想を下回り、米景気減速への警戒からドル売りが優勢となりました。ユーロドルは下げ渋って反発し、ドル円も米金利低下を背景に156円前半まで下落するなど、全般にドル安基調となり、最終的にドル円は156.39円で取引を終えました。
-ベネズエラ情勢と原油・円相場への影響-
本日のイベントは、独消費者物価指数(速報値)が控えています。
先週末に伝わった米軍の作戦を受け、ベネズエラの政局が動くとの観測が広がりました。これを受けて同国債は急騰し、政府債および国営石油会社債は約20%上昇。政権交代の可能性が意識され、債務再編や制裁緩和への期待が高まりました。一方、原油の反応は限定的でしたが、安全資産需要が強まり金は上昇。
為替市場では「原油×地政学×米政治」に加え、米景気指標と金利動向がドル円の焦点です。直近のISM景況感指数など米指標を受けて米金利は方向感を欠いており、ドル円はリスク回避の円買いが入りやすい一方、米金利が底堅さを保てば下値も限定されやすい状況です。クロス円では地政学リスクを背景にメキシコ円への警戒感が強まり、原油動向次第ではカナダ円など産油国通貨にも波及する可能性があります。
大発会の東京市場では、TOPIXが過去最高値を更新し、日経平均も約1,500円上昇。半導体を中心とした成長株への資金流入が相場をけん引しました。米国株も主要3指数が上昇し、石油株やハイテク株が堅調です。引き続き、ベネズエラ情勢に加え、米指標を手掛かりとしたドル円の方向感に注意したいです。