本日も要人発言多数 突発的な動意に警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は151.75円でオープン。東京市場では、米中対立への警戒感やFRBのパウエルFRB議長が前日の講演で量的引き締めの停止を示唆したことからドル売りが進行。151円台前半まで下押しました。ただ、ロンドン勢の参入とともに買い戻しの動きが広がり、欧州株や米株先物がおおむね堅調な推移となっていたことも支えに151円台後半まで上昇しました。NY市場では、再び売りに押されて151.11円まで下押し。その後取引を終えました。
-本日も要人発言多数 突発的な動意に警戒-
本日のイベントは、豪雇用統計、日田村日銀審議委員発言、英GDP、米ウォラーFRB理事発言、米ミランFRB理事発言、米バーFRB理事発言、米ボウマンFRB理事発言、欧ラガルドECB総裁発言と複数の要人発言が予定されています。
日本維新の会の吉村代表は昨日、自民党の高市早苗総裁と両党の政策協議に入ることで合意。首相指名を材料に維新が提起する副首都構想や社会保険料改革を推し進めたい考えです。高市総理誕生へ一歩前進したともいえ政局は自公連立崩壊時の混乱から次第に落ち着いてきていると言えそうです。ただ、少数与党のままでも連立が成立したとしても自民党の求心力が低下している中で、高市カラーを発揮するのは困難であり、高市トレードの勢いが続かないかもしれません。
本日は本来なら発表される予定だった米小売売上高などの米指標は延期予定なものの、前日に引き続き複数のFRBメンバー発言が予定されています。踏み込んだ発言などがあれば相場も動意づく可能性があるため、引き続きヘッドラインには警戒が必要です。