連立協議難航 政治空白懸念の円売り
-前営業日サマリー-
ドル円は151.86円でオープン。東京市場では、ドル高・円安傾向の相場が継続し、午前には152円台後半へ到達。ただ利益確定の売りにも押されその後は伸び悩みました。ロンドン市場では、円売りが再燃。根強い「高市トレード」が継続しました。ただ、153円手前では頭打ち感が強くなっており、NY市場においてもこのラインを超えずに152.66円で取引を終えました。
-連立協議難航 政治空白懸念の円売り-
本日のイベントは、米バーFRB理事発言、欧EC理事会議事要旨、米パウエルFRB議長発言、米ボウマンFRB副議長発言が予定されています。
自民党の高市早苗総裁が政権を発足させるための連立協議を続けていますが、公明党とは異例の合意持ち越しとなり、首相指名は20日以降に遅れる公算となりました。物価高対策を含めた補正予算案の年内成立が困難となるのに加えて、月後半に予定されている外交にも響く可能性があり、不確実性と政治空白から円売りが足元では優勢となっています。ドル円は急ピッチで上昇し、昨日は一時153円台に到達。介入警戒感も高まっており、155円に接近するような動きを見せた際には要注意かもしれません。
本日は注目度の高い経済指標は予定されていないものの、FRBメンバーの発言が複数予定されています。また、連立協議や新政権に絡んだヘッドラインが出た場合には急な動意となる可能性もあるため、その点考慮して、本日も取引に臨んでいきたいです。