ドル円一時152円台へ 水準的には高値警戒感も
-前営業日サマリー-
ドル円は、150.25円でオープン。東京市場では、高市自民党新総裁のもとでの積極財政期待を背景に財政赤字懸念が広がっていること、今月の日銀会合での利上げ期待が後退していることなどを要因に円安が継続。ドル円は150円台後半へと値を伸ばしました。ロンドン市場、NY市場でもその流れは変わらずに上昇傾向で推移。一時は152円にも届き、151.89円で取引を終えました。
-ドル円一時152円台へ 上値追いに限界感-
本日のイベントは、RBNZ政策金利、米セントルイス連銀総裁、米バーFRB理事発言、米FOMC議事録公表が予定されています。
積極財政を掲げる高市早苗氏が自民党総裁に就任したことで、財政悪化懸念の高まりともに為替市場でも円売りが加速。ドル円は一時152円台を付け、2月中旬以来約8か月振りの高値となりました。新総裁選出後の会見にて高市氏はガソリン減税や赤字企業の賃上げ支援に向かうことを示唆しており、海外勢を中心に日本の財政悪化懸念が高まっています。日銀の金融政策に関しても「責任を持たなければいけないのは政府」だと強調。早期の金融引き締めには慎重な立場であることを示唆しました。週明けから大きく窓を開けて上昇しているドル円。窓埋め調整に警戒は残るものの、どこまでこの流れが続くの行方を見守りたいです。
本日はNZの政策金利が予定されています。比較的レンジで推移しやすいといわれているAUDNZDでは、豪ドル高とNZ安の影響で大きなトレンドが生まれてます。本日のNZ政策金利の結果次第ではその流れにもいったん区切りがつく可能があります。円が注目されている足元の相場ですが、同様に本日発表のNZイベントに注目しながら他通貨の動意も警戒しておきたいです。