新総裁に高市早苗氏 相場の調整に警戒か
-前営業日サマリー-
ドル円は、149.09円と大きく上窓を開けてオープン。東京市場では、下馬評で有利とされていた小泉農水相を破って高市氏が総裁選に勝利したことで円売りが一気に広がり、ドル円は朝方から上昇。150円を突破する勢いを見せました。ロンドン市場では一時、節目を割り込む場面は見られたものの、底堅さがあり、その後は再び節目を超えて買い戻しが進みました。NY市場でも流れは変わらず、150.36円で取引を終えました。
-新総裁に高市早苗氏 相場の調整に警戒か-
本日のイベントは、米カンザスシティ連銀総裁発言、米ボウマンFRB副議長発言、米ミランFRB理事発言と複数の要人発言が予定されています。
6日の金融市場は高市早苗氏の自民党新総裁就任で大きく動意づく1日となりました。日経平均株価は4.8%の急騰を見せ、最高値を更新。為替相場でも円売りの進行によって、節目価格の150円を突破しています。相場の背景にあるのは総裁選を控えて日本株の持ち高を落としていた海外の短期投資家の買い戻しや利上げ観測後退による円安。ただ、この勢いでさらなる円売りが進むのは考えにくく、窓埋めするような調整が入る可能性はあるとみておきたいです。実質的に高市氏と麻生氏による新体制でブレーキ役がいるものの、海外勢はこの点を織り込めずポジションを傾けている可能性も考えられるため警戒しておきたいです。今後も閣僚人事や連立相手など、相場材料となるようなヘッドラインが続きます。相場の見通しを占うため、この点にも注目しておきたいです。