JOLTS求人に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.48円でオープン。東京市場では、軟調な日経平均株価や時間外の米長期金利に低下に連れて軟調に推移、野口日銀審議委員のタカ派的発言も重しとなり148.74円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では、軟調な流れを引き継ぎ148.47円付近まで下落した後は米長期金利低下が一服したことを受けて買い戻されました。NY市場では、9月25日の安値付近を支えに下げ止まり、その後は小幅な値動きとなり、148.61円で取引を終えました。
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本日のイベントは、日銀主な意見公表、豪RBA政策金利、豪ブロックRBA総裁発言、英GDP改定値、米ジェファーソンFRB副議長発言、欧ラガルドECB総裁発言、米消費者信頼感指数、米JOLTS求人、グールズビー連銀総裁発言などが予定されています。
月半ばのFOMCでは、FRBが9カ月ぶりに0.25%の利下げを決定。その後、パウエル議長は講演で「インフレのリスクは上振れ、雇用のリスクは下振れに傾き、難しい局面」と発言しました。FRBの経済見通しは、年内残り2会合で計0.50%の追加利下げを見込む一方、パウエル議長は「今後の経済指標を見極めて判断」とデータ次第との姿勢を維持し次回会合の方向性には言及せず、市場では年内0.50%の追加利下げ織り込みが約7割(CME FedWatch)となっています。
そして、今週は複数の雇用関連指標が予定されています。まず本日のJOLTS求人は予想717.0万人、続いてADP雇用統計、週末には米雇用統計が控えます。これらの指標が一段の労働市場の軟化を示唆すれば、追加利下げ観測が強まりドルの上値を圧迫する一方、強い結果となれば年内の利下げペース後退観測が意識され、ドルの巻き戻しを誘う可能性があります。
また、本日は米政府閉鎖回避期限となっています。仮に閉鎖が確定した場合、雇用統計を含め、予定されているデータの公表延期となる見込みで、大きな動意が生じる可能性も考慮して、関連ヘッドラインには注意しつつ、本日も取引に臨みたいです。