ドル円 150円回復なるか
-前営業日サマリー-
ドル円は、148.83円でオープン。東京市場では日銀会合議事要旨で利上げに向けた姿勢を示した委員がみられ、日銀内で利上げに向けた動きが広がっているとの思惑から円買いが先行しました。ただ、ダウンサイドへ動きを強めるほどの材料とはならずにロンドン市場では、底堅さを維持しながらの推移が続きました。NY市場において、強い米指標の結果やFRBメンバーの発言を受けてドル高・円安方向への動意が強まる相場展開となり、ドル円は150円を目指して上昇。わずかに届かず、149.77円で取引を終えました。
-ドル円 150円回復なるか-
本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、加GDP、米PCEデフレーター、米ボウマンFRB副議長発言が予定されています。
昨日公表された米指標はどれも強いものとなり、ドル高を後押しする格好となりました。米新規失業保険申請件数は7月以来の低水準で企業が依然としてレイオフに消極的であることを示唆。GDP[確報値]は3.8%増と、2年ぶりの高い伸びを記録。個人消費の上方修正が寄与しました。また、シカゴ連銀総裁は「前倒しの利下げは政策ミスのリスクを伴う」と発言するなど、足もとで米高官から早期利下げに否定的な発言が出ていることもドル買いを強める材料となり、ドル円は今年8月ぶりに150円を回復する可能性が出てきました。自民党総裁戦を控えた根強い円売り地合い等を踏まえれば、本日にも節目価格の突破があるかもしれません。NY時間にはデフレーター、東京時間には東京都区部消費者物価指数など指標イベントも控えます。突破のきっかけになりうるとみて、指標結果には注目しておきたいです。