年内の追加利下げ パウエル氏の言及はなし
-前営業日サマリー-
ドル円は、147.72円でオープン。東京市場では祝日デイ・セッションの日経平均先物の上昇を眺めながらドル円も上昇。ただ、動意は限定的となりました。ロンドン市場では、ポンド円やユーロ円の軟化とともに、ドル円も147円台中盤まで下押すも、その後は下げ渋る相場展開。NY市場では、パウエルFRB議長の講演に反応してややドル安へと動き、147.65円で取引を終えました。
-年内の追加利下げ パウエル氏の言及はなし-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、独IFO景況指数が予定されています。
FRBのパウエルFRB議長は昨日、ロードアイランド州で講演を行い、「短期的な物価は上振れのリスク、雇用は下振れ方向のリスクに偏っている」と指摘。「リスクの無い道はない」と困難な状況にあることを示唆したものの、年内の追加利下げには言及しませんでした。17日に行われたFOMCにて、参加者が示した経済見通しは中央値で見れば年内2回利下げの予想となっていますが、メンバーによるばらつきは大きいことからパウエル氏は言及を避けたのかもしれません。今週は注目度の高い米経済指標は予定されていませんが、FRBメンバーの発言が多く予定されています。発言の内容から見通しをぶれさせる、動意を与える内容が飛び込んでくることに注意しておく必要がありそうです。