米CPIに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は147.29円でオープン。東京市場では、序盤堅調な動きでしたが仲値後に失速。その後は15銭幅程度で行ってこいの動きとなりました。ロンドン市場では、依然行ってこいの動きが継続。道中で発表された米生産者物価指数は前年比のコアが予想を下振れしたことで、一時乱高下するもトレンドの形成にまでは至りませんでした。NY市場では、147.30円付近で軟調な動き。やや上昇するもその後の動きも限定的でありそのまま147.43円で取引を終えました。
-米CPIに注目-
本日のイベントは中消費者物価指数、トルコ中銀政策金利、ECB政策金利、米消費者物価指数、ラガルドECB総裁発言、米30年国債入札などが予定されています。
本日注目となる米消費者物価指数は、予想が総合2.9%、コア3.1%と前回(総合2.7%、コア3.1%)と比較してインフレ率の上昇が見込まれています。同指標でインフレ率の上昇が確認されれば、スタグフレーションへの懸念が再び意識され、9月会合を含め年内数回のFRB利下げの見通しに大きく影響を与えることになるため、その際に大きく動く可能性は視野に入れておきたいです。
足元のドル円は、本日の米CPIを控えてか様子見の動きが散見されています。1時間足で見たドル円チャートでは、ボリンジャーバンドがスクイズしているほか、上下±2σで行ってこいを繰り返しており、良くも悪くもドル円の行先は本日の米CPIの結果次第であることがうかがえます。その分同指標の結果に対しての相場インパクトは大きいことが想定されますので、結果を注視しつつ取引に臨みたいです。