FXレポート

米PPIに注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は147.50円でオープン。東京市場では、前日からの地合いを引き継ぎ、軟調な推移となりました。日経平均株価が前場に史上最高値をつけた後、後場はマイナス圏に沈み、一時4万3,450円台まで下落したことも重しとなりました。ロンドン市場では、日銀が「政治混迷でも年内利上げを排除せず」との報道で円買いが優勢となり、一時146.31円付近まで下押しました。NY市場では、雇用者数の年次ベンチマーク改定の速報値が発表され、市場予想-62.8万人に対して-91.1万人の下方修正となり、結果が伝わると売買が交錯しました。その後は、米主要株価指数が堅調に推移したこともあり147.41円まで値を伸ばして取引を終えました。

-米PPIに注目-
 本日のイベントは中消費者物価指数、米卸売物価指数、米10年債の入札が控えています。
 8月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加ペースが一段と鈍化していることが明らかとなりました。これに加え、失業率は依然として高水準で推移しており、労働市場が悪化局面に差し掛かりつつあるのではないかとの懸念が強まり、利下げ観測が強まりました。そんな中、本日は米卸売物価指数に注目が集まります。前回は総合・コアともに市場予想(いずれも前月比+0.2%)に対し、実績は前月比+0.9%と大幅上振れとなりました。それを受けて指標発表後はFRBの利下げ見通しが薄れる方向へ、ドル高へ推移しました。今回の市場予想は総合指数が前月比+0.3%、コア指数が前月比+0.3%となっており、仮に市場予想よりも高い結果となるとFRBの利下げの判断を慎重にさせる可能性があります。指標の結果を丁寧に確認して、取引に臨みたいです。

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