米雇用統計とドル相場の注目点
-前営業日サマリー-
ドル円は148.05円でオープン。東京市場では、午前に147.80円付近まで下落する場面もありましたが、午後は日経平均株価の上昇を支えに148.20円台まで上昇しました。ロンドン市場では、米雇用関連の指標を控えていることもあり、148.30円を挟んでの狭いレンジとなりました。NY市場では、ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことでドル買いが進行し24時過ぎに一時148.70円台まで上昇しました。翌日に8月米雇用統計を控えていることもあり、ドル買いは継続せず148.44円で取引を終えました。
-米雇用統計とドル相場の注目点-
本日のイベントは、米グールズビーシカゴ連銀総裁発言、英小売売上高、米雇用統計、加雇用統計などが予定されています。
昨日発表された米経済指標では、8月ADP民間雇用者数は5.4万人と市場予想の6.5万人を下回り労働市場の軟化が確認されました。その後、発表された8月ISM非製造業景況指数は52.0と市場予想の51.0を上回ったことからドル買いが優勢となりました。そして本日は米国雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数は市場予想7.5万人と前回の7.3万人からは増加、失業率は市場予想4.3%と前回の4.2%から悪化が予想されています。雇用統計の結果が市場予想とかけ離れた場合にはドル相場が一段と反応を強めるシナリオにも備えておきたいところです。ヘッドラインには引き続き注視して取引に臨んでいきたいです。